ジャスダック上場のシステム開発会社「アクセス」(大阪市中央区)の粉飾決算をめぐり、神戸地検特別刑事部は28日、創業者で元社長の村上次男容疑者(59)=兵庫県芦屋市東芦屋町=を証券取引法違反の疑いで逮捕した。北博之・前社長(52)=大阪府東大阪市上石切町2丁目=からも同容疑で事情を聴いている。
調べでは、村上容疑者らは同社の05年3月期決算が11億円の赤字だったのに、売り上げの前倒し計上で2億円の黒字を装い、有価証券報告書に虚偽の内容を記載した疑いが持たれている。
アクセスは94年設立。資本金77億円。98年に株式を店頭公開し、04年12月にジャスダックへ上場した。金融機関などが使うコンピューターソフトの開発を手がけ、この業界では中堅。従業員は子会社を含めて約250人。