28日午前2時10分ごろ、大阪市此花区常吉2丁目の大阪湾内にある常吉岸壁で、係留中の台船(長さ約37メートル、幅約7メートル)が砂を積み込む作業中に転覆し、連結する押し船、天祥丸(15トン)も海底に沈没した。天祥丸にいた船長(67)ら乗組員2人は自力で脱出し、けがはなかった。周辺海域に天祥丸の燃料油の一部が漏れた。
大阪海上保安監部などによると、積み込まれた砂の重さでバランスを崩した台船が最初に転覆し、引きずられるように天祥丸も沈没したとみられる。この船長は20日にも、大阪市北区の大川で砂利を載せた台船を運航中、台船が沈没する事故に遭っている。