大相撲の横綱審議委員会(横審)は26日、前日の夏場所千秋楽の横綱同士の取組で朝青龍が敗れた白鵬にダメを押し、白鵬が肩で押し返して両者が土俵上でにらみ合う事態になったことについて、両横綱に注意を与えるよう日本相撲協会に求めた。
白鵬(右)を引き落としで破った後、両手でダメを押す朝青龍=林敏行撮影
取組を終え、にらみ合う朝青龍(左)と白鵬。右は琴欧洲=林敏行撮影
横綱審議委員会に出席した北の湖理事長(左から2人目)ら=細川卓撮影
海老沢勝二・横審委員長は記者会見で「両横綱に品格を問われかねない行為があった。大相撲の長い歴史の中でも好ましいものではない。相撲界発展のために理事長は毅然(きぜん)とした態度をとってほしい」と話した。
横審に先立ち、相撲協会の北の湖理事長(元横綱)は「故意のダメ押しではない」として朝青龍は不問にし、師匠を通じて白鵬にだけ注意を与えていた。
しかし横審では、ダメ押しは故意ではないと了承したものの、その後のにらみ合いまで白鵬だけが悪いとした判断に強い不信感が出され、出席した12委員全員が理事長に翻意を求めた。
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