2008年05月27日(火) 08時01分
鳥越俊太郎さん涙「助けてあげられなかった」…川田アナ自殺2日前にメール(スポーツ報知)
BS朝日「鳥越俊太郎 医療の現場!」(毎週土曜・後8時)で川田さんとともに司会を務めたキャスター・鳥越俊太郎さん(68)は26日、悲報を受け「助けてあげられなかった悔しさでいっぱい」と無念を口にした。24日に受け取った最後のメールには「真面目な川田は少し落ち込み気味でしたが、鳥越さんのメールで元気になりました」とのメッセージが残されていたという。
鳥越さんは本紙の取材に「まさかと思った。そして涙が止まらなかった」と語り、「驚いたのと同時に、助けてあげられなかった悔しさでいっぱい。娘を失ったような気持ちです」と後悔の念を口にした。
鳥越さんと川田さんは4月スタートの同番組で共演。川田さんについて「不安なところを抱えていたところがあった。すごく気になっていた」そうで、元気を出してもらおうかと思って、食事に誘っていたという。スケジュールの都合でなかなか調整が付かなかったが、30日の番組収録後に約束していた。
川田さんからの最後のメールは24日午後2時42分。「お疲れ様です。朝からメール、うれしいです。真面目な川田は少し落ち込み気味でしたが、鳥越さんのメールで元気になりました。ごはん楽しみにしてま〜す」というものだった。
「虫の知らせか分からないけど、昨日(25日)も一度メールしようと思ったんです。でも、この年で若い女性に何度もメールをするのは失礼だと思いますよね。あの時に連絡していれば…」
17日の放送回では「心の病」を取り上げたが「『鳥越さんはぜっーたい(心の病には)ならないですよー』って笑ってました。その時は、少し元気になったのかなと思った」。
元気がなかった川田さんのために、鳥越さんは番組の終盤に「川田亜子に聞く 質問コーナー」という時間を設けた。「彼女は『ドキドキで困ります』って言っていたけど、どんどん発言してもらおうとね」
兆候は鳥越さんもスタッフもどこかで感じていた。それだけに「救えなかった」という思いは絶えない。「一目散に逝ってしまった」鳥越さんは涙声だった。
◆最後の仕事も明るく ○…川田さんは、最後の仕事となった24日の香水に関するトークショーでも特に変わった様子はなかったという。主催者側の関係者によると、会場の出入りやイベント中に落ち込んでいる気配は見られず「あいさつした時も笑って、すごく明るく話されていたのに…」と突然の悲報に驚いていた。
◆レギュラー代役未定 ○…川田さんがレギュラー番組を持つテレビ各局も衝撃を隠せない。司会として出演していたテレビ朝日「サタデースクランブル」の来週以降の代役は未定で、同局は「大変、残念です。つつしんでご冥福(めいふく)をお祈りいたします」とコメントした。またTBS所属時から出演し、最近は不定期出演していた「がっちりマンデー!」は18日放送分が最後。4月中旬に行われたロケでは「少し変わった様子があった気もしたが、自殺を選択するような様子ではなかった」(番組関係者)という。
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