高松塚古墳(奈良県明日香村)の発掘調査を担った関西大学が極彩色壁画の写真パネルを制作した。31日午前10時〜午後6時、朝日新聞大阪本社(大阪市北区中之島3丁目)1階のアサコムホールで公開する。無料。
31日にアサコムホールで披露される関西大制作の高松塚古墳壁画の写真パネル=関西大壁画は72年、関西大助教授だった故網干善教さん指揮の調査で見つかった。その直後に撮影した劣化前の鮮明な「飛鳥美人」などの写真を実物大のパネルにした。パネルを組み立てると石室になる。
実物の壁画は石室から取り出して修理中で、31日から明日香村内で初の一般公開が始まる。公開を機に、文化遺産の保護・活用を考える青柳正規・国立西洋美術館長らによるシンポジウム「『高松塚』からの出発」が、朝日新聞大阪本社東のリサイタルホールで31日午後1時から開かれる。問い合わせは朝日21関西スクエア事務局(電話06・6201・8450、平日の午前10時〜午後6時)。