2008年05月26日(月) 23時21分
ゴンザレス薬物問題、巨人チーム内に衝撃 ペナントレースに消えぬ汚点(産経新聞)
日本プロ野球組織(NPB)が26日、巨人のゴンザレス内野手に対し、禁止薬物の使用を理由に1年間の出場停止処分を発表。巨人は契約解除の方針を本人に伝え、清武英利・球団代表と国際部長の2人をけん責処分にした。23日に1軍登録から外れるまで、レギュラーとして活躍したゴンザレス内野手の禁止薬物使用の発覚に、チーム内にも衝撃が走った。
巨人のゴンザレスは否定しているが、2度の検査で陽性反応が出た興奮剤の使用は覆らない。昨夏に発覚したソフトバンク・ガトームソンの「飲む発毛剤」服用とは違い、日本球界で、パフォーマンス向上を目的に禁止薬物が使用された初の悪質なケースといえる。ゴンザレスのバットで巨人が勝った試合もあり、今季のペナントレースに消えない汚点を残した。
NPBは昨年からドーピング検査を本格的に始めた。巨人も、今年だけで3回のミーティングで注意喚起を呼びかけるほか、選手が服用するサプリメントなどの検査も実施。2006年からは、契約書の中に「禁止薬物を使用した場合は契約を解除する」との文言も盛り込んでいる。
最後は、選手個人の良識に委ねざるを得ないのが現状だが、NPBが実施している検査対象者が年間に約100選手と少ないのも問題だ。実際、ゴンザレス内野手は来日2年目で計58試合に出場しているが、抜き打ち検査の対象に選ばれたのは、初めてだった。
米大リーグでは昨冬、米元上院議員の調査チームが多数の薬物疑惑選手を実名で公表し、「大リーグ史上最悪のスキャンダル」と衝撃が走った。巨人の清武球団代表が「若干でも疑義を持たれたら、プロ野球は終わり」と声を落とすように、まずはファンの信頼回復が不可欠。そのためには、より厳しい監視体制が必要だ。(田中充)
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