【ニューデリー=高野弦】IT産業の世界的な拠点として知られるインドのバンガロールで24日、新たな空港が開港した。インドでは3月に南部の主要都市ハイデラバードでも新空港がオープンするなど、空のインフラ整備が急ピッチで進んでいる。
オープンした新国際空港のターミナル。巨大なスーツケースの装飾が目をひく=AP
新空港は年間1200万人が利用できる設計で、30キロほど離れたところにある旧空港の3倍以上に拡大された。4千メートルの滑走路を持ち、駐車場も倍の2千台を収容できる。24日未明、最初の便となるシンガポール行きエア・インディア機が離陸した。旧空港は今後、空軍などが利用する。
経済成長と海外企業の進出に伴って、インドの空港利用者は急増。電機や自動車など100社近い日系企業が進出しているバンガロールでは昨年度、旧空港を約750万人が利用した。設計時点での想定(360万人利用)を大幅に上回り、パンク状態だった。新空港は、直前に管制機能の強化の必要性が指摘され、予定より2カ月遅れでのスタートとなった。
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