【北京=峯村健司】中国水利省の鄂竟平次官は25日、記者会見を開き、四川大地震で四川、雲南など7省と重慶市の2380カ所のダムでひび割れするなど安全上の問題が生じていることを明らかにした。特に69のダムは決壊の危険性が高いという。土砂崩れで川がせき止められた「土砂ダム」は35カ所で、うち3カ所はすでに決壊、19カ所で決壊の危険性が高く、下流の70万人以上の住民が危険にさらされている。
中国政府の25日の発表によると、地震の死者は6万2664人、行方不明者は2万3775人に上った。負傷者は35万8千人。四川省内の病院には1万8027人が入院しているが、ベッドや薬品が不足しており、5129人が他地域の病院に移された。
中国中央テレビによると、25日午後4時21分(日本時間同5時21分)ごろ、四川省青川県付近を震源とするマグニチュード6.4のこれまでで最大規模の余震があった。1人が死亡、400人以上がけがをした。多くの家屋が倒壊し、復旧したばかりの道路が再び寸断した。
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