【ワシントン=勝田敏彦】米国の犯罪の歴史を学び、最先端の捜査技術や刑罰・更生の仕組みを体験できる犯罪・刑罰博物館が23日、ワシントン中心部にオープンした。近くにある国際スパイ博物館などと並び、観光スポットとして人気を集めそうだ。
刑務所で、受刑者が隠し持っていたり、ひそかに作ったりした武器の数々。短銃もある=23日、ワシントン、勝田写す
文学や映画になった犯罪のコーナーでは、米映画「俺たちに明日はない」(67年)の撮影に使われた弾痕だらけの車も展示されている=23日、ワシントン、勝田写す
拷問・刑罰史の展示をはじめ、容疑者の写真を撮影する施設や、本物と同じ刑務所の房、実際に死刑執行に使われた電気いすまであり、犯罪者になったときの扱いを知ることができる。
殺人現場の検証を体験するコーナーや、実際の警察官の訓練に使われているパトカー運転シミュレーターなどで犯罪と闘う最新技術が学べるコーナーもある。
博物館の運営には、6歳の息子が誘拐・殺害されたことを機に犯罪防止活動に力を入れているジョン・ウォルシュ氏が協力。同氏は、凶悪事件の解決につながる情報提供を呼びかける人気テレビ番組の司会者を務めている。
広報担当者は「犯罪だけでなく、法執行・刑罰も一緒に学べるのはここだけです」。入場料は大人17.95ドル(約1860円)。
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