【カンヌ(フランス)22日=木下淳】コンペ部門のパルムドール(最高賞)有力候補で上映時間が4時間28分に及ぶ大作「CHE」(来年公開)が正式上映された。映画「トラフィック」でアカデミー賞監督賞と助演男優賞を受賞したスティーブン・ソダーバーグ監督(45)と俳優ベニチオ・デル・トロ(41)が、キューバ革命の英雄チェ・ゲバラを描く作品。2部構成の合間にカンヌ映画祭では異例の休憩時間(25分)が設けられ、事務局の計らいで水やサンドイッチが配られた。上映終了は日が変わる直前だったが、満員の2300人から約6分間の拍手を浴びた。公式会見では、4時間を超える作品を「39日間で撮り終えた」とソダーバーグ監督が明かし、デル・トロは7・5キロ減量して撮影に入った話をした。