奈良市の小1女児誘拐殺害事件で、控訴を取り下げたため死刑が確定した小林薫死刑囚(39)が改めて控訴審の期日指定を求めた問題で、大阪高裁は小林死刑囚の抗告を棄却する決定をした。決定は19日付。
小林死刑囚は、期日指定を求めた申し立てを奈良地裁が4月に退けたのを不服として抗告。06年9月に一審・奈良地裁で死刑判決を受け、翌月に自ら控訴を取り下げたことについて「当時は判断能力がなかった」と主張していた。
しかし、大阪高裁の大渕敏和裁判長は決定で「それまでの言動から、判断能力があったことは明らか」とした。