【成都(中国四川省)=小林哲】中国・四川大地震の被災者支援にあたる日本の国際緊急援助隊・医療チームは21日、成都市内の病院を視察した後、中国側と協議。同日深夜にようやく話がまとまり、22日は成都市内で活動することになった。
医療チームは21日朝、中国側から提案があった成都市第一人民病院を視察。病院側から、被災者200人以上が入院、骨折などの手術待ちの患者が20人を超えているとの説明を受けた。病院側から整形外科医の派遣を求められたが、該当する医師が少ないため、チームの能力を発揮できないとして別の候補地を検討するよう中国側に要請した。
ただ、被災地での活動を望む日本側に対し、二次災害や感染症など安全面への懸念から中国側は渋っていた。
中国側もやや混乱している。病院側は、20日深夜に地元政府の担当者から連絡があり、医療チームの視察を受け入れるよう要請された。出迎えた病院幹部は「急だったので準備が大変だった」と困惑した表情で語った。
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