顧客から高金利の利息を脅し取ろうとしたとして、大阪府警は22日、大阪市平野区加美北4丁目、建設会社員でヤミ金融経営の天野正義容疑者(25)=出資法違反罪などで起訴=を恐喝未遂容疑で再逮捕したと発表した。天野容疑者は漫画「ミナミの帝王」の映画版の主人公らのセリフを参考に、債務者から過剰な取り立てをしており、「映画の通りにしたらうまくいった」などと供述しているという。
四條畷署の調べでは、天野容疑者は今年2〜3月の24回、計23万円を貸し付けた大阪府大東市内の男性(37)に対し、「外国人雇って追い込むぞ」「嫁を風俗店に売り飛ばす」などという内容の携帯電話メールを送り、利息を脅し取ろうとした疑い。
天野容疑者は、映画のセリフを参考に、数十人の顧客のうち支払いが遅れた一部の客を脅したところ取り立てがうまくいったという。しかし、この大東市の男性に対しては脅迫がエスカレート。男性が「あまりにも文言が恐ろしく、身の危険を感じた」と同署に相談したことから発覚した。