【台北=奥寺淳】台湾の最高検察は20日、この日に退任した台湾の陳水扁(チェン・ショイピエン)前総統の捜査に着手する意向を明らかにした。台湾メディアが伝えた。06年に陳氏の夫人が1480万台湾ドル(約5千万円)の総統府機密費を私的に流用したとして起訴されており、検察側は陳氏も関与したと判断しているとみられる。
陳氏の夫人は機密費を使ってダイヤの指輪を買ったなどとして起訴され、現在も公判中。当時総統だった陳氏は刑事訴追免除特権があり、起訴が見送られていた。検察は陳氏が総統を退任するのにあわせて捜査に着手。台湾当局の各機関に対し、陳氏を海外に逃亡させないよう要請した。
陳氏の夫人は容疑を否認。陳氏自身もこれまで「公金を私的に流用したことは絶対にない」と否定している。
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