【成都(中国四川省)=小林哲】四川大地震の被災者救援のため、現地入りしている日本の国際緊急援助隊医療チームは21日午前、成都市の第一人民病院を視察した。チームは郊外での活動を希望していたが、被災地から患者が集まる同病院での活動を中国側から要請された。今後、活動拠点とするかどうかを判断する。
病院の視察に訪れ、医師らと握手する医療チームの田尻和宏団長(左)=21日午前、四川省成都、中田徹撮影
団長を務める外務省の田尻和宏・中国課地域調整官によると、医療チームは当初、設備が不足している郊外の被災地での診療を想定。診療所となるテントや移動式エックス線装置などを持ち込み、簡単な外科手術もできる態勢を整えていた。
これに対し、要請のあった第一人民病院は約500床の市内トップレベルの総合病院。21日に帰国した救援チームも、中国側から想定と異なる土砂崩れ現場での捜索を要請され、急きょ目的地を変更しており、中国側との情報交換の難しさが指摘されている。
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