四川大地震の被災地に派遣されていた日本の国際緊急援助隊救助チームが21日朝、チャーター機で帰国した。午前9時半ごろ、成田空港の到着口で拍手で出迎えを受けた隊員たちは「やれるだけのことはした」と話していた。
帰国した緊急援助隊救助チーム=21日午前9時半、成田空港、石平写す
空港内で解団式があり、小泉崇団長は「第1陣が15日、第2陣が16日と慌ただしく出発し、様々な困難に遭遇したが、見事なチームワークで乗り越えた。中国の人に勇気を与えられた」と述べ、「全員無事に帰国できたことを何より喜びたい」と言った。
救助チームは消防や警察などから集まった60人。東京消防庁ハイパーレスキュー隊の隊員は「生存者の救出には至らず、残念」と複雑な表情を見せた。
空港では日本に住む中国人約30人が隊員を出迎え、千葉市の会社員張紹星さん(50)は「命を助けたいという皆さんの熱意に感動した。感謝したい」と話していた。(石平道典)
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