技術上の管理をする主任技術者を配置せずに職業安定所の工事をした疑いがあるとして、大阪府警は20日午前、大阪市東住吉区照ケ丘矢田3丁目の土木建設会社と、同区内の実質経営者の男(54)=傷害容疑で指名手配=の自宅など数カ所を建設業法違反の疑いで家宅捜索した。
東住吉署などの調べでは、同社は厚生労働省大阪労働局発注の「河内柏原公共職業安定所」(大阪府柏原市)の外壁補修工事を約670万円で受注。06年1〜3月ごろ、実在する1級土木施工管理技士を正規の「主任技術者」として同労働局側に届け、実際の現場には資格のない別の男(49)を送り込んだ疑いが持たれている。この男は正規の技術者になりすまして、同職業安定所にあいさつするなどしていたという。