徳島県の備品購入をめぐって特定業者に便宜を図り、見返りに韓国旅行の接待を受けていたとして、同県警は20日、同県小松島市小松島町、県南部総合県民局県土整備部の元課長補佐花房(はなぶさ)稔容疑者(54)を収賄容疑で逮捕した。また、徳島市国府町、土木建築資材販売会社長松山悦弥(えつや)(63)、同市万代町、同社取締役岡久浩二(52)の両容疑者を贈賄容疑で逮捕した。いずれも大筋で容疑を認めているという。
調べでは、花房容疑者は同局が発注する物品の購入先選定などを担当していた06年6月、松山、岡久両容疑者が自分の会社に便宜を図ってほしいと考えていることを知りながら、2泊3日の韓国旅行(代金約10万円)の招待を受けて参加、その後数回にわたって同社と取引した疑い。
花房容疑者は昨年12月、同社との関係について県から事情を聴かれ、飲食や旅行に同行したことを認め、同月末に依願退職。このため県は処分を見送っていた。