20日午後1時すぎ、岐阜県美濃市で開かれていた自転車ロードレース「第12回 ツアー・オブ・ジャパン」(朝日新聞社など主催)の美濃ステージで、ゴール付近の整理係をしていたイベント運営会社パート斉藤理香さん(30)=東京都武蔵野市吉祥寺北町=に、ゴールした自転車が衝突。斉藤さんは転倒して頭を強く打ち、意識不明の重体となった。
県警関署によると、事故があったのは、美濃市蕨生の県道に設けたゴール地点から80メートルほど先。東京都八王子市のクラブチーム「なるしまフレンド」のヘルメットをかぶった選手(24)の頭と、斉藤さんの頭がぶつかった。はずみで転倒した斉藤さんは道路でも頭を打ったという。選手はかけていたサングラスが割れ、目の上に軽いけが。
斉藤さんは、ゴール付近に観客らが近づかないようにするため配置されていた。1位を争う集団がゴールし、チーム関係者や報道関係者らが選手に近づこうとしたのを止めようとして道路に出た際、31番目にゴールした選手と衝突したという。
居合わせたスタッフらによると、自転車はゴールする時は時速70キロに達するが、ゴールラインを過ぎ減速に入っていたという。斉藤さんは倒れこみ、選手とともに、大会用に待機していた救急車で病院へ運ばれた。
現場付近で警備をしていた男性は「『どさっ』というような音がして振り向いたら、女性がうつぶせに倒れていた。仲間の警備員がすぐに駆け寄って『大丈夫ですか』と声をかけたが、反応がなかった」と話した。
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