一時国有化中で、今年7月に野村ホールディングス傘下の投資会社を中心とする陣営に売却される足利銀行(本店・宇都宮市)が20日、08年3月期決算を発表した。本業のもうけを示す業務純益は預金金利上昇などが響き、前の期に比べ24億円減の440億円だった。債務超過額は同411億円減の2637億円で、不良債権処理が進み4年間では約4千億円圧縮した。
預金保険機構が、今年6月末時点での債務超過額を穴埋めする。そのうえで足銀は7月1日から、野村陣営が出資する金融持ち株会社「足利ホールディングス」傘下で、03年11月の経営破綻(はたん)と一時国有化以来、約5年ぶりに民間銀行として再スタートする。野村陣営は10年度中の株式再上場を目指している。
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