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2008年05月20日(火) 19時16分

医学部のない早大で医学学士号が取れる 筑波大と協定朝日新聞

 早稲田大と筑波大は20日、教育や研究の面で協力する包括的な協定を結んだ。早大の生命科学を含む理工学と、筑波大の医学の両学士課程を履修することで、両方の学士号を取得できるプログラムなどを検討。医学部のない早大の学生でも医学の学士号が取れることになる。

 プログラムは、遺伝子診断や人工臓器など、理工学と医学の橋渡し的な研究をする人材を育てるのが目的。履修期間は最短で8年だが、学士入学と比べ、卒業前に両方の大学を行き来して学べるのが特徴だ。夏休みなどの利用を想定している。当面は、筑波大の学士編入学制度(定員5人)を利用する。早ければ来年度からの実施となる。

 早大は研究分野では既に7大学と協定を結んでいるが、白井克彦・早大総長は「(今回のプログラムは)学生を共同で育成していくところまで踏み込んだのが新しい」と話す。筑波大との協定ではこのほか、古代オリエント学の単位互換や、情報・ロボット工学での共同研究が検討されている。(葉山梢)

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http://www.asahi.com/national/update/0520/TKY200805200309.html