生活協同組合コープこうべ(神戸市東灘区)が所有する山林に建築廃材などを大量に投棄したとして、兵庫県警は19日までに神戸市中央区の元家屋解体会社長、金井耀(あきら)容疑者(36)と、元従業員でいずれも兵庫県加古川市の多賀秀男(56)、後藤直治(45)の両容疑者を廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑いで逮捕した。
産業廃棄物が不法投棄されたコープこうべの所有地=19日午前、神戸市北区、本社ヘリから、日置康夫撮影県警生活環境課などの調べでは、3人は03年9〜10月、コープこうべがもつ神戸市北区山田町小部の山林(雑種地)に、コンクリート殻や木くずなどの産廃約2500立方メートルを不法に投棄した疑い。この土地は金井容疑者の会社のそばにあり、県警は金井容疑者の指示で他の2人が産廃を捨てたとみている。
コープこうべが昨年6月に県警に相談し、今月に告訴した。産廃を運び入れる不審なトラックを通行人が目撃し、ナンバーの一部を覚えていたことなどから3人の容疑が浮かんだ。
コープこうべ広報室は「現地では管理のために設けた防御柵(さく)を何度も壊され、廃棄を繰り返された。極めて遺憾で、許し難い行為だ」としている。