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2008年05月19日(月) 00時00分

自転車「ツアー・オブ・ジャパン」、堺で開幕朝日新聞

 国際自転車競技連合(UCI)公認のロードレース「第12回ツアー・オブ・ジャパン」が18日、国内8、海外8の計16チームが参加して開幕。初日は堺市の泉北周回コース(12・8キロ)を11周する140・8キロで争い、ザッカリ・デンプスター(サウスオーストラリアドットコム・AIS)が制した。日本勢では西谷泰治(愛三工業)が2位に入った。

堺ステージで優勝したザッカリ・デンプスター=南部泰博撮影

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 20歳になる豪州人の新鋭デンプスターが昨年の雪辱を果たした。ゴール前400メートルまでは完全に集団の中にいたが、最後の直線に入ってから、それまで風よけになっていたチームメートの間をすり抜け、先頭に躍り出た。

 昨年は、ワンツーフィニッシュを決めた宮沢、新城(ともに梅丹本舗・GDR)に競り負けて3位。この日のレースでも、中盤から4人の日本選手が飛び出してリードすると、焦りを感じていた。

 助けてくれたのは、デンプスターを勝たせる戦略を組んでいたチームだった。「落ち着いて、自分をコントロールしろ」。レース中に声をかけられ、冷静さを取り戻した。前方に固まったチームメートの「壁」に守られながら最後の最後まで力を温存。あとは全力を出すだけだった。

 国際レースでの優勝は初めて。「ドーモ、アリガト。日本は2番目に好きな国です」。鳴りやまない拍手に、何度も何度も頭を下げ続けた。

http://www.asahi.com/kansai/sports/OSK200805190032.html