超党派の国会議員らが宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)の万波誠医師による病気腎移植を容認する見解を出したことについて、日本移植学会の寺岡慧理事長は19日、「医学的に(誤解が)かなりある」として、反対する考えを明らかにした。
同日あった理事会後の会見で話した。寺岡理事長は、万波氏は腎臓などに病気を抱える人に十分な治療機会を与えずに臓器提供を優先していたとし、「医療として不適切だった」と批判。国会議員らが容認の理由に「臓器不足」を挙げたことについては、「生体での提供よりも、心停止後や脳死下での提供を増やすことを検討すべきだ」と話した。
アサヒ・コムトップへhttp://www.asahi.com/national/update/0519/TKY200805190220.html