大阪市淀川区の不動産管理会社「ユービー」と関連会社によるマンション階数の水増し問題で、同市は19日、両社が市内に所有する全マンション・ビル43棟の耐震性などについて調査するようユービーに指示した。容積率超過などの建築基準法違反が判明すれば、21日までに改善計画を提出することも求めた。
市は階数水増しが明らかになった8棟の立ち入り調査を20日までに終え、残る35棟についても6月までに調べる。一方、「11階」と申請しながら「12階」まであった淀川区のマンションは19日までに、スプリンクラーが未設置だったため市消防局の指導で11、12階が閉鎖された。ユービーは独自の判断で両階の住民を退去させたという。