中国四川省の大地震の犠牲者を追悼しようと19日朝、大阪市西区靱本町3丁目の中国総領事館内に献花台が設置された。領事館では、地震が発生した午後3時28分(現地時間午後2時28分)に3分間の黙祷(もくとう)をする予定。
四川大地震の犠牲者を追悼するため中国総領事館では献花台が設けられた=19日、大阪市西区、伊藤恵里奈撮影中国政府が19〜21日の3日間を全国哀悼日にすると発表したことにあわせ、領事館が館内の一室に準備。白い献花台の上には、中国語で「四川大地震にあった同胞に深い哀悼をささげる」と書いたメッセージを掲げた。
午前9時過ぎには、関西で働く中国人や中国出身者ら十数人が集まり、次々と花を献花台にささげ、手を合わせた。
天津市出身で、80年に母の祖国日本の国籍を取得した鍼灸(しんきゅう)師の古賀英子さん(56)=大阪市淀川区=は「もう一つの祖国、中国に今すぐ飛んでいき、被災地を救いたい気持ちでいっぱいです」と涙をためながら話した。