大阪市西成区の路上で覚せい剤を密売したとして、大阪府警は18日、同区花園北1丁目の暴力団組員、中西真容疑者(47)ら7人を覚せい剤取締法違反容疑で逮捕、覚せい剤約15グラムを押収した。府警によると、中西容疑者らは焼きイモの屋台に見せかけた店で密売していたという。
中西容疑者らが営業していた屋台=大阪府警提供中西容疑者は「何も話したくない」と黙秘、ほかの無職の6人は容疑を認めている。
西成署の調べでは、中西容疑者らは同区萩之茶屋2丁目の路上の屋台で今年3〜4月、覚せい剤計約1グラムを5人に販売した疑い。
屋台は同市立萩之茶屋小学校から約10メートルの通学路にあり、中西容疑者らは2人1組で交代しながら、店の外側に「味自慢 やきいも」などと書いたのれんやちょうちんを掲げ、サツマイモも置いて「擬装」していた。1日あたり約30万円の売り上げがあったという。
付近はホルモン焼きや立ち飲みの屋台が多い。住民から「焼きイモを売っていない不審な屋台がある」と通報があり、府警が捜査していた。