シャープは、イタリアの電力最大手「エネル」と、太陽光発電事業で提携した。11年末までに、イタリア国内の数カ所で、太陽光発電所を共同で建設する。太陽電池の工場建設も検討する。シャープが発電事業で海外企業と提携するのは初めて。
発電所の建設により、あわせて約160メガワットの発電能力を確保する。日本の一般家庭の約4万世帯の電力をまかなう規模になるという。発電所ではシャープが生産する「薄膜型」の太陽電池を使う。太陽電池工場からは、欧州各国向けに同型を出荷する計画とみられる。運営方式や投資規模は今後詰める。
欧州では二酸化炭素の排出削減につながるエネルギーへの助成制度が整い、太陽光発電が普及している。シャープは需要増に対応するため、海外シフトを進める方針を打ち出している。エネルは、欧州のほか北米などで、電力やガスを供給、販売する欧州最大級のエネルギー会社。
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