第1管区海上保安本部に入った連絡によると、18日午前7時10分ごろ、根室市幌茂尻(ほろもしり)の幌茂尻漁港の防波堤に、根室湾中部漁協所属のカレイ刺し網漁船「第61銀世丸」(6.1トン)が衝突した。銀世丸は勢いで船首を波消しブロックに乗り上げ、近くの船主兼船長、藤谷道吉さん(53)が死亡し、乗組員の芦崎良一さん(52)は頭の骨が折れる重傷。別の乗組員の男性も軽いけがを負った。
衝突の勢いで波消しブロックに船首を乗り上げた第61銀世丸=18日午前8時20分、根室市幌茂尻、神村正史撮影
根室海上保安部によると、衝突した防波堤は、同漁港の入り口付近。漁から戻って入港する直前で、藤谷さんがブリッジで操船し、乗組員2人は船室にいたという。船首部分の損傷が大きく、かなりの速度で衝突したとみられる。事故当時、海上は風も波も穏やかだった。同海上保安部が事故の原因を調べている。
アサヒ・コムトップへhttp://www.asahi.com/national/update/0518/TKY200805180056.html