平和を願う心を広めようと、岐阜県可児市の花フェスタ記念公園で17日、園内の「アンネのバラ園」で育てた苗の贈呈式があり、11府県の小中学校など計49団体に3株ずつが贈られた。
応募した団体の代表者にバラの苗が贈呈された=岐阜県可児市の花フェスタ記念公園
バラの品種は、ナチスのユダヤ人虐殺によって15歳で生涯を閉じたアンネ・フランクをしのぶ「アンネの形見」。05年に朝日新聞名古屋本社の発刊70周年を記念した募金で造成したバラ園で、接ぎ木をしながら育てた。苗の贈呈は06年に始まり今年が3回目。東海3県のほか大阪、兵庫、山形などの学校や幼稚園、共同作業所、博物館、美術館から希望があった。
贈呈式では、第2次世界大戦中に多くのユダヤ人の命を救った故杉原千畝(ちうね)の出身地、岐阜県八百津町にある杉原千畝記念館の國枝大索館長による講演もあった。
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