【ニューヨーク=丸石伸一】米ヤフーは16日、ジェリー・ヤン最高経営責任者(CEO)が従業員に出した手紙を公表し、米著名投資家のカール・アイカーン氏が「委任状争奪戦」でヤフー経営陣の総退陣を求めたことを批判し、現経営陣の留任を目指す方針を明らかにした。
ヤンCEOは、アイカーン氏の計画は「重大な誤解に基づいている」と批判し、米マイクロソフトとの買収交渉が決裂したのは取締役会の慎重な検討などの結果だったと説明した。また、現経営陣について「株主のために企業価値を最大化できる知識や経験などを持っている」として引き続き経営にあたるのがふさわしいとの考えを示し、従業員には「仕事に集中してほしい」と呼びかけた。ヤフーは、アイカーン氏に対しても15日付で書簡を送り、要求を受け入れない姿勢を伝えている。
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