【ワシントン=鵜飼啓】米国務省のマコーマック報道官は16日、サイクロン被害を受けたミャンマー(ビルマ)への米政府の援助物資の一部がヤンゴン到着後、軍事政権ではなく非政府組織(NGO)に直接引き渡された、と明らかにした。米軍機による空輸開始後、初めてという。
これまで米政府の援助物資は空港で軍事政権に引き渡されていたが、軍政が被災者のもとにすべての物資を届けているのか疑問視する声があがっていた。マコーマック氏は会見で、NGOに引き渡すことで「物資が被災地域に届いていることをより確実に保証できる」と歓迎した。
軍政は米軍による援助物資の輸送を12日から受け入れている。16日にはC130輸送機4便の輸送があり、軍政はうち2便の物資をNGOに引き渡すことを認めたという。
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