運転手の待遇向上につなげようと、東京や横浜などのタクシーの初乗り運賃が値上げされて5カ月。皮肉にも、売り上げは減る傾向にあることが関東運輸局の調査で分かった。
同運輸局は、東京23区と武蔵野、三鷹両市の「東京地区」、八王子市などの「多摩地区」、横浜、川崎の両市などの「京浜地区」など、東京都と神奈川県の5地区で今年4月の売り上げなどを調査した。小田原地区以外の4地区で、1台あたりの1日の運送収入が、前年同月比で600〜2300円減っていた。1台あたりの輸送回数も約3回減少していた。
収入減について、神奈川県タクシー協会は「深夜料金の割り増しが減ったことが原因では」とみている。
タクシー初乗り運賃は昨年12月から、運転手の待遇改善を目的に、660円から710円に上がった。一方、深夜料金は午後11時から午前5時が3割増しだったが、午後10時から午前5時に時間帯を広げたうえで、2割増しに下げていた。
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