滋賀県近江八幡市牧町の琵琶湖岸で17日早朝、人の片足の一部が見つかったことを受け、近江八幡署が周辺を捜索したところ、同日午後3時ごろ、西に約2.5キロ離れた同市佐波江町の湖岸で新たに人の片足の一部を発見した。同署は、同一人物の両足の可能性が高いとみて身元の確認を急ぐとともに、切断面の状態などから死体遺棄事件として捜査を始めた。
調べでは、最初に見つかった足は右足で、もう一つは左足だった。いずれも太ももから足首付近までで、長さは約70センチ。男性のものとみられるが、年齢はわかっていない。死後1〜3週間たっているという。
切断面はいずれも鋭利なもので切られたような状態で、よく似ている。ほかに目立った外傷はなかった。
右足の一部を最初に見つけた釣り人の男性(64)は「マネキンのようだと思ったが、よく見たら人の足だった」と話した。
右足が見つかったのはJR近江八幡駅の北西約4.5キロで、湖岸沿いに草などが生い茂り、人目につきにくい所。左足は砂浜で発見された。いずれも近くに湖岸道路が走っている。県警は18日も朝から、体のほかの部分や服などがないか、付近の湖岸を捜索する。