奈良県明日香村の飛鳥資料館で開催中のキトラ古墳十二支像壁画「子(ね)・丑(うし)・寅(とら)」の特別公開は17日、会期中最多の人出でにぎわい、村民見学会も含めた来場者数は2万人を超えた。夕方からは前庭で「飛鳥光の回廊」と名づけたイベントがあり、約2千本のろうそくをともし、同古墳にも描かれた四神の一つ「朱雀(すざく)」(縦9メートル、横14メートル)の姿を浮かび上がらせた。
幻想的な光を子供たちも楽しんでいた=17日夜、奈良県明日香村、日置康夫撮影午後6時すぎ、飛鳥保存財団職員や奈良大学の学生らが紅白のカップに入れたろうそくに点火。仙人が住む山を表した須弥山(しゅみせん)石など、前庭にある飛鳥時代の石造物のレプリカが幻想的な光に包まれた。イベントは24日にも行われる。
2万人目は同県大和郡山市の会社員徳田明美さん(52)。朝日新聞社から記念品のデジタルカメラが贈られた。
特別公開は25日まで。問い合わせはキトラりんりんダイヤル(050・7105・5355、午前9時〜午後5時)へ。