旅行大手の日本旅行の社長に、同社の親会社であるJR西日本の丸尾和明副社長(56)が就く人事が固まった。丸尾氏は、JR宝塚線(福知山線)脱線事故にからみ、「日勤教育」と呼ばれる社員の再教育の正当性を訴え、遺族らから批判を浴びた。同社の主要ポストの総合企画本部長を務めるなど、有力な次期社長候補とみられていた。
16日にも発表する。日本旅行は、株式の79%をJR西日本が持ち、現在の金井耿(あきら)社長(63)も元JR西日本副社長。日本旅行は、個人旅行の増加や他の旅行会社によるネット販売で苦戦し、07年12月期は6億円の当期赤字に転落した。