競泳の北京五輪日本代表3選手が17日、世界新を連発する英スピード社製水着「レーザー・レーサー」を着用して、初めて大会に臨んだ。選手、コーチの希望での「試着」で、反応は上々。日本代表の鈴木陽二ヘッドコーチは「五輪まで時間がないので試したかった。泳ぎ込みの時期にしてはタイムが良かった」と高く評価した。
スピード社製の水着を着る森田智己=17日、東京辰巳国際水泳場、越田省吾撮影
日大OBで背泳ぎの森田智己と伊藤華英、それに日大4年の自由形の佐藤久佳が東京辰巳国際水泳場での日大・中大対抗大会に出場した。森田と伊藤はミズノ、佐藤はデサントの水着を着ていたが、スピード社とライセンス契約を結ぶゴールドウインから借りた。大学や大学OBとして出場したため、アシックスを含む国内3社から水着提供を受ける日本水泳連盟の契約に拘束されなかった。
伊藤は女子100メートル背泳ぎで4月に出した日本記録に0秒76遅れたが、自身2番目に速い1分0秒59をマーク。「試す価値があると思った。(タイムに)驚いた」
16日に米国で開かれた大会では、日本代表の自由形7選手がスピード社製水着を試したという。4月の代表合宿で試着した選手の評判を受けて日本水連は国内3社に水着改良を要望。期限は30日だが、それを待たずに「高速水着」を試す選手が相次ぎそうだ。
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