17日午前5時40分ごろ、滋賀県近江八幡市牧町の琵琶湖岸で、モロコ釣りに来ていた男性(64)が、人の片足の一部が波打ち際にあるのを見つけ、110番通報した。同日午後3時ごろにも、西に約2.5キロ離れた同市佐波江町の湖岸で、捜索中の近江八幡署員が人の片足の一部を発見した。滋賀県警は同一人物の両足の可能性が高いとみて身元確認を急ぐとともに、切断面の状態などから死体遺棄事件として捜査を始めた。
琵琶湖岸で、捜索の準備をする捜査員ら=17日午前10時41分、滋賀県近江八幡市、本社ヘリから、寺脇毅撮影
調べでは、最初に見つかった足は右足で、次が左足だった。いずれも太ももから足首付近までで、長さは約70センチ。男性のものとみられるが、年齢はわかっていない。死後1〜3週間たっているという。
切断面はいずれも鋭利なもので切られたような状態で、よく似ている。ほかに目立った外傷はなかった。
発見した釣り人の男性は16日も午後3時ごろまで同じ場所で釣りをしていたが、その時はなかったという。
右足が見つかったのはJR近江八幡駅の北西約4.5キロで、湖岸沿いに草などが生い茂り、人目につきにくい所。左足は砂浜だった。いずれも近くに湖岸道路が走っている。県警は18日も朝から、体のほかの部分や服などがないか、付近の湖岸を捜索する。
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