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2008年05月16日(金) 15時07分

高齢者を違法に勧誘 特定商取引法違反の疑い 健康商品会社を捜索 福岡県警西日本新聞

 福岡県警生活経済課と折尾署などは16日、特定商取引法違反(販売目的隠匿)の疑いで、北九州市小倉南区南方5丁目、訪問販売会社「ベストワン」の事務所など7カ所を家宅捜索した。

 調べでは、同社の男性社員らは昨年6月から今年2月にかけ、同県田川市や北九州市小倉北区の路上などで、田川市の女性(77)など女性3人に健康商品の売買契約を結ぶ目的を隠して「向こうでお茶をあげますから」などと話し掛け、付近の販売会場に誘導、契約を結ぶように勧誘した疑い。

 田川の女性ら2人は、風呂に入れると水質がよくなるという温浴活性器をそれぞれ30万円と32万円で、もう1人はゲルマニウムブレスレットを30万円で購入した。すべてクーリングオフし、代金は返却されているという。

 県警によると、同社については福岡、佐賀、長崎、大分、宮崎、山口、広島各県の消費生活センターに計53件の相談が寄せられているという。北九州市では25万円のゲルマニウム布団を契約した70代の男性もいたという。

=2008/05/16付 西日本新聞夕刊=

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080516-00000026-nnp-l40