大阪府の改革プロジェクトチームが廃止案を打ち出している府立国際児童文学館(吹田市)の存続を求め、精神科医の香山リカさんが16日、大阪府庁を訪れ、作家の井上ひさしさんら文化人27人からの橋下徹知事あての要望書を提出した。
要望書は児童文学作家の古田足日(たるひ)さんが呼びかけ人となり、コラムニストの天野祐吉さんや作家の椎名誠さんらも名を連ねた。府教委の辻村隆史・市町村教育室長に要望書を手渡した香山さんは、「文芸だけでなく漫画や付録など子ども文化の資料がそろう、世界的に知られた施設。拠点がなくなれば研究者にとっても痛手だ」と存続を訴えた。
同文学館の存続をめぐっては先月17日にも、アニメ映画監督の宮崎駿さんら文化人56人の存続要望書が提出されている。