ポピーの花畑をつくろうと種をまき育ててみたら、ケシだった——。茨城県下妻市などが主催して24日から始まる「小貝川フラワーフェスティバル」会場に、法律で栽培が禁じられているアツミゲシがあることが13日分かり、市職員とボランティアら約100人があわてて手で抜き、焼却処分にした。
花をつけた数十万本のケシ。焼却処分された=12日、茨城県下妻市(茨城県提供)
市によると、ケシは河川敷の約1ヘクタールにわたり咲いていた。ポピーの花の色は赤で、アツミゲシは薄紫。形状はよく似ているため、花が咲かないと区別ができないという。
ケシの種は、市が昨年10月に購入した3種類のポピーの種に紛れ込み、ボランティアら400人がまいた。ケシだと気付いたのは下妻警察署。「麻薬と知らずに育ててしまった」ため、犯罪性なしと判断された。
フェスティバルは21年目で、昨年は15万人が来場。ポピー500万本が咲き乱れる花畑を売り物にしている。
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