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2008年05月14日(水) 12時53分

会社員の男を逮捕 立命館大の不正アクセス事件産経新聞

 立命館大学(京都市中京区)の学生が、コンピューターネットワークのIDなどを盗まれ、学内のシステムが不正に侵入されたとして京都府警ハイテク犯罪対策室と北署は14日、不正アクセス禁止法違反と電磁的記録不正作出などの疑いで、大阪府枚方市招提南町、会社員、内藤翼容疑者(25)を逮捕した。「大学の施設を使うためにIDが欲しかった」と容疑を認めており、府警は同日、容疑を裏付けるため、内藤容疑者宅などを家宅捜索した。
 調べでは、内藤容疑者は今年1月下旬、資料検索などに使う学内ネットワーク「RAINBOW」がウイルスに感染したとするメールを複数の学生に送り付けるなどし、うち2人のIDとパスワードを詐取。この2人になりすまして同システムに不正に侵入し、事務連絡などに使う学生のメールの転送先アドレスを勝手に改変した疑い。
 調べに対し、内藤容疑者は「アドレスの改変はいたずらでやった」などと供述している。重要なデータが盗まれるなどの被害はなかったとみられる。
 学生に送った偽装メールには、IDやパスワードをセキュリティーチェックのため入力するよう指示するフィッシングサイト(偽物の公式サイト)のアドレスが記載されていたが、府警は、内藤容疑者がこのサイトを作成したとみて追及する。アドレスが改変されたことで、別人あてのメールが届くことを不審に思った学生が大学に相談し、発覚した。

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