競泳で多くの世界新記録が出た要因と指摘された英スピード社の水着を北京五輪日本代表が着られない問題で、日本水連は13日の臨時常務理事会で、同社製水着着用の可否について6月10日の常務理事会で結論を出すことを決めた。
佐野和夫専務理事は、北京五輪に向けた準備を考慮すると6月10日が限界と表現し「いろいろな選択肢があるだろう」と述べて、スピード社水着を認める可能性を否定しなかった。
水連は水着提供で契約するアシックス、デサント、ミズノの国内3社に対し、スピード社の「レーザー・レーサー」に対抗する水着の改良を、30日を期限に求めた。水連は改良品について3社から事情を聴くとともに、評価期間を設ける。ジャパンオープン(6月6−8日・東京)などでいろいろな水着を試した選手らの意見を集約し、結論を下す。
同オープンで五輪代表選手は所属クラブ単位で参加するため、国内3社以外の水着も着用できる。レーザー・レーサーを着ることも問題はないという。