任天堂が独走を続けてきた国内ゲーム機市場に変化が起きている。携帯型では4月、ソニー・コンピュータエンタテインメントの「プレイステーションポータブル(PSP)」が38万台売れ、16万9千台だった「ニンテンドーDS」を2カ月連続で上回った。ゲーム誌編集のエンターブレイン(東京)の調べでわかった。DSは06年3月以降、新型PSPが発売された07年9月を除き約2年間首位を守ってきた。
PSPは、カプコンが3月27日に発売した「モンスターハンターポータブル2ndG」の人気が販売を引っ張った。同ソフトは今月11日、PSP用ソフトで初めて国内販売200万本に達した。
一方、据え置き型は任天堂の「Wii」が4月の国内販売台数18万7千台で、「PS3」の同3万7千台を圧倒。Wiiは今月11日、発売から76週目で累計販売台数600万台を突破した。00年に発売されたPS2の79週目を上回り、エンターブレインが調査を始めた96年以降では過去最速ペースとなっている。