大阪市のメーンストリート・御堂筋の一部約850メートルを歩行者天国にしてライブやダンスなど様々なイベントを催す「御堂筋オープンフェスタ2008」が11日、開かれた。開会式典にそろい踏みした平松邦夫市長と大阪府の橋下徹知事は、秋の御堂筋パレードを歩行者天国にする案などについて意見を交わしたという。
御堂筋オープンフェスタ2008で行進する橋下大阪府知事(右)と平松大阪市長=11日、大阪市中央区、寺脇毅撮影「フェスタ」は地元関係者と市、経済団体などで構成する「御堂筋にぎわい空間づくり」実行委員会主催。6回目の今年は33万人が訪れた。一方、大阪21世紀協会が主催し、25年にわたり毎年秋に開催されている「御堂筋パレード」は、府が3億円超の負担金を廃止する方針を打ち出し、開催が危ぶまれている。これまで平松市長はパレードを発展的な形で継続することを提唱し、橋下知事はパレードの意義に疑問を呈してきた。
平松市長によると、この日、開会式典のパレードを並んで歩いた際、橋下知事に「御堂筋パレードもフェスタの拡大版のような形にしたらどうか」と提案。知事は「御堂筋を全部、歩行者天国にしたい」と話したという。一方、橋下知事は式典後、「パレードのあり方は慎重に検討したい」と述べた。