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2008年05月09日(金) 07時51分

職安調査官、失業手当だまし取る産経新聞

 失業給付金などをだまし取ったとして、茨城県警捜査2課と土浦署などは8日、電子計算機使用詐欺の疑いで元厚生労働事務官の住居不定、無職、蔀(しとみ)宣明容疑者(45)を逮捕した。蔀容疑者は職業安定所に「雇用保険給付調査官」として勤務。給付金交付の誤りをチェックする立場を悪用して、不正を働いていた。

 調べでは、蔀容疑者は平成18年12月から19年12月の間、雇用保険システム端末を使い、複数の架空人物に失業給付金などが支給されるように情報を入力。自らが管理する複数の口座に計72回にわたり計約1130万円を振り込ませた疑い。

 蔀容疑者は18年4月から19年3月まで土浦公共職業安定所(土浦市)、19年4月からは常陸鹿嶋公共職業安定所(鹿嶋市)に勤務。調査官として、雇用保険システムへの誤情報入力や不正受給がないかチェックしていた。茨城労働局によると、「借金の返済に困った」と話していたという。

 同局は2月29日に県警に告発。同日付で懲戒免職処分にしていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080509-00000042-san-l08