大阪府の重要政策プロジェクトチーム(PT)は8日、橋下徹知事が提案している御堂筋などのライトアップについて、具体的な内容を部長会議に示した。しかし反対意見が相次ぎ、府庁幹部の反応は冷ややかだった。
PTの案によると、大阪市中心部の市役所周辺の3・5キロと、市役所から難波までの御堂筋3キロで、イチョウ並木が落葉している冬の間、イルミネーションで装飾。周辺のビルをライトアップして人を集め、街の活性化を狙う。費用は10億—20億円の見込み。
建物の所有者に経費負担を要請したり、民間から寄付を募るなどして府の負担をできるだけ減らすほか、必要な電気の一部は太陽光発電で賄うことも検討する。
しかし出席者からは、財政再建を進めている現状を踏まえ「人件費を削減するのに、府が費用を出すなら反対せざるを得ない」「財政再建の道筋が見えていない今の時期に新たな事業をやるのは反対だ」といった発言が続出。
「経費節減でマイナスの話題が多い中、希望のある施策も必要」という賛成派は終始旗色が悪いまま。同席していた橋下知事は最後に「イメージを具体化して費用対効果も検討したい」と理解を求めた。
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