アラビア半島にあるイエメン中西部マーリブで7日、日本人観光客の女性2人が地元の部族に誘拐された事件で、在イエメン日本大使館は2人が無事解放されたことを確認した。事件は発生から半日で解決した。
同大使館によると、2人はミシマ・ケイコさんとエンドウ・シズコさん。8日未明に2人と電話で話し、けがもなく無事であることを確認した。2人はマーリブのホテルに戻っており、夜明けを待って面会に向かうとしている。
フランス通信(AFP)によると、武装した犯行グループは警官3人が死亡した爆弾事件で拘束された容疑者の釈放を要求した。同じ部族の有力者が犯行グループと交渉を進めた結果、解放に同意した。検問所で治安当局と銃撃戦が起き、警官1人が負傷したとの情報もある。
2人は7日、ツアーの一員としてマーリブにある古代ダムを訪れたが、観光客の一団と少し離れたすきに車に押し込まれ、連れ去られた。
AFPによると、イエメンではこの15年間に外国人200人以上が誘拐されたが、人質に危害が加えられたケースはまれだという。