2008年05月06日(火) 12時01分
硫化水素自殺:男性が自殺 母親倒れ、8世帯27人が避難−−高崎 /群馬(毎日新聞)
硫化水素ガスによる自殺が全国で相次ぐ中、高崎市内で4日、男性がガスを発生させて自殺した。部屋に入った家族が倒れ、付近住民も避難する騒ぎとなった。県警捜査1課のまとめでは、硫化水素ガスによる自殺は今年3月から今月5日までに県内で9件確認されている。同課は二次被害を防ごうと、県警ホームページ(HP)を通じて「異常に気付いても近寄らないで」と呼びかけている。
大型連休後半真っただ中の4日午後8時50分ごろ、高崎市内の民家で、住人の男性会社員(30)が2階の自室で倒れているのを父親(60)が見つけ、110番した。男性は病院に運ばれたが死亡していた。室内には洗剤などが入ったプラスチック製ごみ箱があり、高崎署は硫化水素ガスによる自殺とみている。
男性の母親(56)も、卵が腐ったようなにおいに気付き様子を見に行ってガスを吸い込み倒れたが、命に別条はないという。この騒ぎで近所の8世帯27人が約1時間にわたり避難した。
同課は県警HPに「倒れている人を助けようとして密閉された自動車や風呂場の中に安易に立ち入ると、命を落とす恐れがある」とのメッセージを載せ、「すぐに通報を」と訴えている。【鳥井真平】
5月6日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080506-00000036-mailo-l10