愛知県豊田市で愛知教育大付属高校一年清水愛美(しみず・まなみ)さん(15)が殺害された事件の現場近くで、同校の別の生徒ら女子高生二人が四月下旬、帰宅途中に相次いで男に押し倒される被害に遭っていたことが四日、分かった。
いずれも清水さんの遺体が見つかった現場から数キロ以内で起きており、豊田署捜査本部は関連を捜査。また同日までの調べで、清水さんは粘着テープで口をふさがれるなどして窒息した可能性が高いことが分かった。
同県警によると、愛教大付属高の女子生徒が四月二十三日夕、自転車で同県東郷町を走行中、若い男に自転車ごと押し倒された。近くを人が通り掛かった上、生徒が大声を出したため、男は車で逃走。
四月二十五日午後七時半ごろには、豊田市内の農道で、自転車に乗っていた別の高校の女子生徒が、バイクで近づいてきた男に押し倒されたが、生徒が抵抗すると男は逃走したという。
一方、これまでの調べで、清水さんの遺体には口の周辺を強く圧迫されたあとや、顔や頭に殴られたあとがあり、鼻から出血していたことが判明。口をふさがれたり、出血で気道が詰まるなどして窒息したとみられる。
粘着テープは幅約四センチの黒色で、鼻の下から口にかけて七重に巻き付けたとみられ、発見時は首までずり落ちていた。
捜査本部は、声を出さないように、犯人がテープを巻いた可能性があるとみて捜査。事件前にスーパーなどで同じテープを買った者がいないか調べている。